2009年12月26日土曜日

ピートとパパの会話(その74 リベールタンゴ)


ピー  「最近は音楽を聴いてないの?」
パパ 「先日、山男をしている友人から音楽会に行ったと便りがあった」
ピー  「何の音楽会?」
パパ 「クラシック、タンゴ、ポピュラーだと言っていた」
    「気になったのは、タンゴの曲がリベールタンゴだったこと」
ピー  「リベールタンゴって?」
パパ 「アルゼンチンのアストル・ピアソラという人が作曲したタンゴだ」
ピー  「ピストルと間違えそうだね。タンゴも聴くの?」
パパ 「音楽は分け隔てなく何でも聴いとるよん」
ピー  「タンゴって、トリオ・ロス・パンチョロスとかだろう?」
パパ 「それはラテンだ。それに名前はトリオ・ロス・パンチョスだよ」
ピー  「で、リベールタンゴがどうとかって?」
パパ 「スペイン語で Libertango、ラテン語の Libertas が語源だ」
ピー  「英語で言えば Liberty かな?」
パパ 「そうだす、自由って意味だす。そこが気に入ってるのさ」
ピー  「また何かありそうだな~」
パパ 「ある。先ずリベールタンゴを聴いてよう」
    「本当はピアソラ五重奏団の演奏で聴きたいんだけど、youtubeに
    無いから、若き日のヨー・ヨー・マで聴いてみよう」
    「多分、聴き覚えがあると思うよ~」

    「ヨー・ヨー・マのチェロが素晴らしいだろ」
    「では、この曲でタンゴを踊ってみよう」
ピー  「お~、洗練された動きだねぇ」
パパ 「この曲は20年ほど前、サントリーがCMに使っていたんだ」
    「しかし、ピアソラの演奏はもっと情熱的だったなぁ」
ピー  「そもそもピアソラって、どういう人なの?」
パパ 「ピアソラは、タンゴの作曲者でバンドネオン奏者でもある」
ピー  「上の写真で、バンドネオンを一杯に引張ってる人だね」
パパ 「15歳頃までニューヨークで過ごし、タンゴよりジャズに興味が
    あったらしい」「で、ブエノスアイレスに帰り、タンゴを始める
    んだが、ニューヨークで育っただけあって前衛的なんだなぁ」
ピー  「作曲もしたの」
パパ 「したんだが、保守的なブエノスアイレスのタンゴ界からポコペン
    されたんだ」
    「日本で言えば、義太夫をロックのリズムで演奏するくらい
    違和感があったと思うよ」
ピー  「おやおや」
パパ 「元々タンゴは踊りの伴奏音楽なんだけど、踊り手からも、
    こんな曲で踊れるか、と文句が出た」
    「それでまたニューヨークに戻り、細々と演奏活動をしていた」
ピー  「亡命のようだ。ニューヨークという所は自由なんだね」
パパ 「その後ピアソラは、パリに渡ってクラシックの作曲法も勉強
    したんだ」
ピー  「タンゴなのにクラシックの勉強をしたの?」
パパ 「この時ピアソラは、タンゴに限界を感じていたんだ」
    「だからクラシック音楽に活路を見出そうとした」
ピー  「保守的なタンゴとの葛藤だね~」
パパ 「渡仏したピアソラは、ナディア・ブーランジェに師事するんだ」
ピー  「その人は?」
パパ 「この人は当時、世界的に有名な音楽教育者で、ドビュッシーや
    ストラヴィンスキーの影響を受けていたらしい」
ピー  「ピアソラは、その人から作曲法を学んだの?」
パパ 「指導は厳しく、バッハの平均律クラヴィーアの暗譜や、フーガの
    即興演奏もやらされた」「他に対位法や和声法といった一般的な
    楽典教育も受けていたんだよ」
ピー  「フーガって?」
パパ 「ほら、ザ・ピーナッツが歌っていた恋のフーガだよ」
ピー  「あ~、主旋律を追い駆けて行くやつかぁ」
パパ 「ピアソラのタンゴ曲には、フーガの技法を使っているものも
    あるらしいが、この時の影響だろうね」
    「カデンツァの技法なんかもそうだ」
ピー  「カデンツァって、古典派に出てくる即興演奏のことだろう?」
    「ジャズでも盛んにやるよね」
パパ 「ピアソラのタンゴは、ジャズ・バロック・古典・ロマン派・
    シャンソンの複合形式のようだ。それにジプシー的な哀愁も漂う」
ピー  「そいうことが解ってくると、ピアソラのタンゴも面白そうだなぁ」
パパ 「タンゴの発祥が、ジャズと同様の歴史を持つというのも興味深い」
ピー  「おや、そうなの」
パパ 「ところがさ、恩師ブーランジェから、やはりあんさんの感性を
    生かすのはタンゴじゃ~、との教示を受けて目覚めるのさ」
ピー  「ほう、感性を見抜くとは、流石教育者だね~」
パパ 「そしてタンゴに復帰し、次第に人気も出てきた」
    「折りしも、パリで大変なタンゴブームが起こったのさ」
ピー  「コンチネンタル・タンゴだろう」
パパ 「その後、ピアソラは前衛的なタンゴを引っ下げて、アルゼンチンに
    帰国を果たす」
ピー  「ふむふむ」
パパ 「先程のリベールタンゴは、ピアソラが保守的なブエノスアイレス
    のタンゴ界に反発して作曲した、とパパは思っている」
ピー  「だから、リベールタンゴと命名したのかぁ」
    「他にはどんな曲を作曲したの」
パパ 「では、ピアソラが作曲した cafe1930 を聴いてみよう。
    センチメンタルでもあり、とてもジプシー的な曲だ」
    「クラシックの影響もこの曲から聴きとってみよう」
ピー  「タンゴとは思えないね」
パパ 「次に映画の主題曲になったスールという曲を聴こう」
    「スールとは、スペイン語で南という意味だよ」「パパの大好きな曲だ」

ピー  「ほう~、ショパンのバラードをタンゴのリズムで聴いて
    いるような・・、シャンソンとしての趣もあるな~」
パパ 「この曲はピアソラの作曲じゃないけど、映画のためにピアソラが
    編曲したんだよ」
    「それでは、由緒正しい保守的なブエノスアイレスのタンゴ、
    オレ・グアッパを聴こう。アルフレッド・ハウゼ楽団だ」
ピー  「俺・河童だって~?」

ピー  「お~、正に由緒正しい舞踏音楽だ。これなら踊れる」
パパ 「なっ」
ピー  「ピアソラというのは、タンゴ界の革命児だったのかぁ」
パパ 「んじゃ最後に、小山実稚恵のピアノ演奏で、スペインの作曲家
    グラナドスの演奏会用アレグロという曲をを聴いてみよう」
    「タンゴのルーツが聴き取れるかもしれない」
また、利用規約違反とかでYOUTUBEから消されちまったい(怒)
この人ので我慢しよう。感情表現に乏しいようだけどね。

ピー  「ピアソラ、ジャズ、タンゴ、アルゼンチン、スペイン、シャンソン、
    ジプシー、ブーランジェ、バッハかぁ」「音楽皆兄弟だ~」    

2009年12月24日木曜日

これ、なんじゃ?


もんじゃ焼きに見えるけど、お好み焼き。 
とーってもうまそな、いいにおい~。
でも、でかい! はみ出しそう。
お好み焼き四枚が、ホットプレートの上でドッキング。
これって何人分?
おっ父とおっ母は、これを二人で完食する。
おいらのこと、食いしん坊って言うくせに・・・ 
おいらは、飼主に似ただけさ!
    

ピートとパパの会話(その73 小沢が解る?Ⅴ)


ピー  「最近、何やら小沢どんの出番が多くなってきたね」
パパ 「参院選に向けての数確保が危うくなってきたからだろうね」
ピー  「それにしてもあの人は物議を醸し出すね~」
パパ 「今の混乱は、勢力争いにしか興味を示さない小沢どんが自ら
    作り出したものだと思うなぁ」
ピー  「どういうことかな?」
パパ 「数確保のための子供手当てを中心に政治が動いている」
    「子供手当ての財源確保で、ガソリンの暫定税率廃止が
    反故になった」
ピー  「財政が厳しいんだから、子供手当ても先送りしたらどうなの~」
パパ 「それは小沢どんが絶対承知しない。何たって数集めの
    目玉だからね」「事実、所得制限も撤廃されたろう」
ピー  「鳩やんは、小沢どんの傀儡だから、何の権限も与えられていない
    ようだね。今後もバンバン反故が発生しそうだ」
パパ 「今の政策は、小沢どんの数の論理のみで右に左に動いている」
    「これは、あからさまな選挙対策だねぇ」
    「さて、揺れ動く政権構造を見ると、どうも政権内にマクロ経済学者
    を抱えていない気がするねぇ」「経済政策が置いてきぼりで、
    とりあえずのバラ蒔きをどうするかでもめている」
ピー  「政権内にマクロ経済学者って必要なの?」
パパ 「景気を良くする経済政策には、理論的な裏付けがいる」
    「だから専門知識を持った経済学者が必要なんだ」
ピー 「ほう、どのようなことをするのか知らん?」
パパ 「そうだねぇ、小泉政権下での竹中平蔵氏を例に話をしよう」
    「彼は、新自由主義の経済理論を基に、小泉政権のマクロ経済政策を
    立案したんだ」「これが骨太の方針として国民に公表された」
ピー  「新自由主義~?」
パパ 「彼がよく小さな政府って言っていたよね。そのことだ」
ピー  「さっぱりわからん」
パパ 「民間でできることは民間で、と言っていたじゃないか」
    「政府は市場介入しないことを基本とするんだ」「つまり、市場
    原理主義だよ」
ピー  「あ~、それで巨大な郵政を民営化したのか~」
パパ 「そのとおり」
    「他にも規制緩和による競争促進や政府の公共サービスを縮小して
    民営化したり、外資導入とか労働者派遣法の改正とかをやった」
ピー  「小泉やんは、新自由主義路線に沿って経済を活性化しようと
    したんだね」
パパ 「そ、竹中平蔵氏の経済政策指南によってね」
ピー 「それで国の仕事をどんどん民間に移管していったのかぁ」
パパ 「だから、小さな政府と言うのさ」
ピー  「な~るほど」
パパ 「新自由主義路線は、小泉やんが最初ではなく、中曽根政権の頃に
    始まった。NTTや国鉄の民営化がそうだ」
    「外国では、サッチャー政権やレーガン政権が新自由主義経済を
    推し進めた」「これが後にリーマンショックを誘発する」
ピー  「大きな政府ってあるの?」
パパ 「あるある、1930年代の大恐慌後のケインズ政策がそうだ」
    「経済学者のケインズは、恐慌の反省から政府による経済の
    コントロールを提唱した」「ニューディール政策を始めとする
    公共事業とか、公開市場操作とか、いろいろある」
ピー  「新自由主義とは反対の経済政策のようだね」
パパ 「なんたって大恐慌の反省から出てきた経済政策だからね」
    「政府が市場経済にどんどん介入して行った」
    「また、健康保険や年金制度も整備され、福祉国家としての
    財政支出が増加していくのも特徴だ」
    「これを大きな政府と言う」
ピー  「ほと、日本の公共事業もケインズ政策の一環かぁ」
パパ 「そうなんだけど・・・日本の場合は利権と結びついちょる」
    「しかし、ケインズ政策も自由に商売をやりたい人には、
    非常に窮屈なものなんだ。政府の規制とかでね」
    「特に石油ショック以降、政府の財政悪化に伴いこの傾向が強まった」
ピー  「はは~ん、そこで新自由主義が登場したんだな~」
    「政府に任せておけない、という訳か」
パパ 「そ、新自由主義を提唱したのは、米国の経済学者フリードマンだ」
    「この経済政策は1970年代、チリの軍事政権が初めて実施したんだ」
    「これには、フリードマン自身も顧問のような形で参加した」
ピー  「で、どうだったの?」
パパ 「失業や貧困率の増加、貧富の拡大といった社会現象が現れた」
ピー  「今の日本じゃんか~」
パパ 「経済は自己責任となり、競争社会での勝ち負けの結果、経済格差が
    拡大した」「利益のみを優先し、労働者の権利や自由が阻害され、
    更に社会保障にも自己責任を押し付けられた」「勿論公共サービス
    も低下したままだ」
ピー  「国民の生活が貧しくなるのは当たり前じゃんか~」
パパ 「これが原因で、新自由主義経済を採用したラテンアメリカ諸国では、
    その後に左翼政権が誕生することとなった」
ピー  「ベネズエラのチャベス政権とかだろう。凄い反米政権だ」
パパ 「今では、新自由主義下での経済回復は無理だとの見解を示す経済
    学者もいる」「そのことは、IMFも認めているところだ」
ピー  「なのに、どうして日本は新自由主義を推し進めたの?」
パパ 「日本が新自由主義を推し進めたのは、欧米よりずっと後なんだ」
    「かつて、英国は英国病、米国は原油価格の上昇などでインフレが
    進行し、経済悪化に苦しんでいた」
    「その時のカンフル剤が新自由主義だったのさ」
    「規制を撤廃するから、やりたい奴は勝手にやれー、ってね」
ピー  「ほう、経済の無手勝流だ」
パパ 「それで、たまたま米英の経済が回復していった」
    「じゃ~、日本でもやろうと」
ピー  「その時のカンフル剤の思いがあるから、今でも経済が悪化すると
    新自由主義に走るんだね」
パパ 「実は、新自由主義の根底には’見えざる手’といった概念があり、
    個人の利益を追求して行けば、全体の景気も自然に上向くと説く」
ピー  「自由放任経済の再来だ。それで新自由主義と言うのかぁ」
パパ 「問題は、新自由主義下で経済が回復しても、派遣法等の規制緩和
    により正規労働者が増えないことだ」
ピー  「つまり、低賃金・非正規雇用労働のままだということだね」
    「それでは国民の購買力も増えないね~」
パパ 「そう、収入が増えないから国民経済は停滞したままで、依然として
    格差社会が残ったままとなる」「見えざる手なんて存在しないんだ」
    「利益は大企業の内部留保となり、社会還元されない」
ピー  「あ~、トヨタの最高益はそうやってもたらされたのか~」
    「かつての経済悪化と異なるね」「お金が循環しないんだ」
パパ 「かつての経済悪化はインフレを伴ったが、現在はデフレだ」
ピー  「国民に購買力が無いんだから、当然だわね」  
パパ 「だから、アホな政治家は、兎に角お金をばら撒いちゃえ、となる」
    「さすれば多少インフレになって、経済も上向くだろう、とね」
ピー  「こりゃ~、経済政策は政治家だけに任せておけないな~」 
パパ 「これで政権内にマクロ経済学者が必要だと分かったろう」
    「さあ、そこで経済から見た小沢どんの政権を評価して見よう」
    「さて、ピートはどう思う?」
ピー  「そうねぇ、先ず子供手当てだろう、高速道路無料化だろう・・等々
    からして~・・・」
    「かつてのケインズ政策に戻りつつあるような・・・」
パパ 「パパは、経済政策が矛盾していると思う」
    「一方で福祉政策を唱え、片方では無駄と言って公共事業の廃止を
    行う」「ケインズ政策と新自由主義が混在している」
ピー  「そうか、小さな政府と大きな政府が混在しているのかぁ」
    「でも、ええとこ取りだから良いのじゃないかい」
パパ 「財政が伴わん」
    「経済を浮揚さすなら、理論を基に政策を決定すべきだ」
ピー  「なるほど、サッチャーやレーガン、小泉やんのようにだね」
    「咬み付き亀が、不景気の時にゃー、思い切って財政出動を増やさな
    いと景気回復できん、と言っているのはケインズ政策なんだね」
パパ 「ま、考え方としてはそうだが、多分に勢力争い臭い」
    「小沢どんも、マクロ経済学者を政権に入れるべきだよ」
    「それと、テクノクラートである官僚の意見を聞かないと駄目だ」
    「何と言おうと彼らはね、外交・経済の専門家だ」
ピー  「そういう専門家は政権内に居ないの?」
パパ 「今度、郵政の件で元官僚を入れたよ」
ピー  「民主は脱官僚じゃなかった?」
パパ 「あのね、郵政は民営から実質国営に戻ったんだ」
    「その国営企業の運営には官僚が必要なのさ。何の矛盾も無い」
ピー  「ん?」
パパ 「民主党が目指すところの大きな政府を思い出してご覧よ」
    「咬み付き亀が元官僚を指名したのは当然だと理解できる」
ピー  「あ、そうか」
パパ 「郵政は民営のままだとか言って誤魔化そうとするから、
    話の辻褄が合わなくなる」
    「郵政は、民営化によってサービスが低下したからね~、
    元に戻す動きが出るのも当然だ」
    「ニュージーランドの郵政も国営に戻ったし」
ピー  「なるほど、経済理論的に考えれば本質が見えてくるねぇ」
    「結局、経済政策としては、ケインズの方向に向かうのかなぁ」
    「それに、脱官僚が行えるほど政治家のレベルは高くない
    ということだね」「もう何が良いのか分からなくなったい」
パパ 「問題は、小沢どんが参院選を狙った数集めをしているだけで、
    政府としての良質な経済政策が見えてこない点だ」
    「財政はバラ蒔きだし、このままだと参院選後に大増税が必要だ」
ピー  「う~ん、参院選で過半数を取れば、当面数の心配も無くなるし、
    小沢どんはそれから経済対策に乗り出すつもりなんだなぁ」
パパ 「それでは遅いんだな~、経済は」
ピー  「どうして?」
パパ 「世界的に経済のスピードが早くなっている。それに対応しないと
    日本は外資の餌食となる」
ピー  「それは心配だね」
パパ 「結局国民のためではなく、党利党略で動いているのが実体だ」
    「本当にケインズ並の経済政策を行うのなら、小泉政権下で行った
    規制緩和を、出来るだけ早く再規制すべきだよ」
    「そこに自民党政権との違いを示す政治主導があると思うけどねぇ」
ピー  「行き過ぎた競争社会を元に戻すんだね」
パパ 「そういうことを、政権交代当初に公式宣言すべきなんだけどな~」
    「友愛じゃー、訳解らん」「政治は三文オペラじゃないけん」
ピー  「時既に遅しだ」
パパ 「だけどね、小沢どんが言っている脱官僚とケインズ政策とは相矛盾
    する」「大きな政府なんだから、運用は官僚主導でないと無理だ」
ピー  「天下りが増えるじゃん」
パパ 「それと官僚主導とは、全く別問題だね」「天下りは組織内の雇用対策
    として認識・解決されるべきだ」
ピー  「一体全体、何時になれば政権が落ち着くのかなぁ」
パパ 「無理だね。理由はだね~、小沢どんは土着の利益誘導型、
    長妻っちは福祉国家型、咬み付き亀はケインズ風の公共投資型、
    福島おばはんは社会主義経済型だ」
    「ごらんのとおり、政権の柱となる経済的な基本が共有できていない」
ピー  「だから各大臣の言う事が異なるのか~」「世界の笑い者だな~」
パパ 「政権内部が見えてきたろう」「これが外交にも影を落としている」
    「米国がイラつくのも、あたり前田のクラッカーだよ」
ピー  「当然のパイプか。漫才だな、ハハ」

2009年12月20日日曜日

渚にて・・・


寒い日が続くけど、毎日元気に歩いています。

  (今日は、スポーツ少年団のマラソン大会なんだ。
   だから、整備された遊歩道ではなく、渚沿いを歩いたんだよ。)

昨日、とっても素敵なブログにお邪魔したとき、
偶然、同い年の大好きなMちゃんが元気なことを知り、
おいらもおっ母も、とっても嬉しかった。

なぎさ公園でも、随分と逢ってないし、
住所も電話番号も分からないし、
Mちゃんのこと、ずっとずーっと気になっていた。

いつかまた、Mちゃんに逢えたら・・・いいな。
Mちゃんは、おいらのこと・・・覚えてくれてるかなあ。。。
     

2009年12月18日金曜日

ピートとパパの会話(その72 小沢が解る?Ⅳ)


ピー  「小沢どんの政治がギクシャクしてきたね」
パパ 「そうね、自民党の方がまだ安心していられる」
ピー  「それに小沢どんは、失礼だけど顔がよくないと思わない?」
パパ 「面白い事を言うね。どこかの国の元大統領で、顔を整形
    したのがいたな」
ピー  「昔、咬み付き亀が、顔で選挙をされたら困ると言っていたよ」
パパ 「はは、小泉さんの事だろう。顔も選挙の内だよ」
ピー  「ところで、何故中国なんかへ行ったんだろう?」
パパ 「それはこの前も言ったけど、米国に対する牽制だよ」
ピー  「何を牽制するの?」
パパ 「米国と対等な立場で、と言っていたよね」「つまり、日本は
    米国の要求ばかり呑みませんよ、米国がごり押しをするなら
    中国と仲良くしますよ、と言いたいのさ」
ピー  「それを暗に行動で示したのかぁ」
パパ 「小沢どんは、米国に対しチャイナカードを切っちまったのさ」
ピー  「どうなるの?」
パパ 「米国は、色んな圧力を掛けてくるだろうね」「日本が何かを
    しようとしても意地悪するとか、或いは関税面とか」
ピー  「それに対してチャイナカードは有効なの?」
パパ 「小沢どんの考えは、日本を米国市場から締め出すのなら、
    中国との経済的な結びつきを強めればいいと思っているよ」
    「今回の訪中は、そのための布石だ」「たのんます、とね」
ピー  「その見返りが天皇陛下との謁見かぁ」
パパ 「そういうこと。中国は、品質・品位は最低ランクだが、何たって
    数で世界一だからね~」「それに低賃金の輸出国でもある」
ピー  「ほほ、数の好きな小沢どんがやりそうなこった」
パパ 「それに米国は成熟市場だから、日本としてあまり期待できない」
    「反面中国市場は、これから発展する市場だからねぇ」
ピー  「中国市場が何故これから発展するの?」
パパ 「何も無いところから経済を立ち上げているからさ」
    「明治維新のようなものだから、圧倒的な需要がある」
    「因みに、米国との貿易量が90年比で半減したのに、対中貿易は
    輸出入とも15倍以上になっている」
ピー  「うひょう! 凄い伸びだね~」
パパ 「そういう意味では、小沢どんの対中接近は正しいのかも知れない」
ピー  「だけど、尖閣諸島とかガス田とかの問題が山積しているよ」
パパ 「両国とも政治的な問題はあっちゃへ置いといて、経済優先で
    行くだろうね」
ピー  「それで中国もメリットがあるの?」
パパ 「おおありだ。中国も日本と結びつくことで米国を牽制できるし、
    福島おばはんも米国は出て行けーって頑張っているから尚更だ」
ピー  「だけど、小沢どんはそういうことを一切言わないよ」
パパ 「そこが問題なんだけど、ビジョンを示さないんだなぁ、あの人は」
    「と言うより、今んとこ参院選に向けての票読みしか興味がない」
ピー  「最近さ、言ってることがマニフェストから少しずれてきたけど、
    票読みが関係しているのかなぁ」
パパ 「そうね、前回、小沢どんは数の状況で変化すると言ったけど、
    正にその変化が現れてきたのだと思う」
ピー  「このまま行くと票数が危ないと感じ始めたのかなぁ」
パパ 「そのとおりだと思うよ」
    「で、スーパーコンピューターの予算も復活させただろう」
ピー  「なるほど~、だから国民が願っているとか何とか言って、やり方
    を変えたのだな~」「しかし、経済政策はどうなっちょるのよ」
    「株価は下ったままだし」
パパ 「経済を良く出来ない政府というのは引退願いたいものだが・・」
    「このままだと年金も危なくなるぞえ」
ピー  「年金支給は保証されているんだろ?」
パパ 「あのね、年金の原資は投資信託に頼っているんだ」
    「だから株価が上がらないと年金も保障できなくなっちゃうよ」
ピー  「それでパパが、社会保障はイデオロギーではなく、経済がもたらす
    ものだと言っていたのかぁ」
パパ 「そうさ、このまま行くと日本は財政破綻するぞぉ」
    「現政府の政策は、社会主義国と似たり寄ったりだ」
ピー  「小沢どんは、どう思っているのだろう?」
パパ 「先程の話、参院選の票読みに忙しく、経済まで構ってられない」
    「だから、もう面倒だから、財政の数あわせで国債を発行しとけ、
    となる」
ピー  「本当に小沢どんがそげなことを言ったのかね」
パパ 「でなければ、実体に合わせた経済政策がとっくに出てきちょるよ」
    「経済に手をつけるのは、参院選の票読み後になると思うよ~」
    「今の政府は、小沢どんの承認がなければ何もできない」
    「何を言うにも何をするにも、小沢どんの顔色を伺わねばならない」
ピー  「そこが分からん。どうして小沢どんに従うの?」
パパ 「数で党人事を支配しているからだろうね」
    「しかし、根本的な理由は分からない」「まだまだ考察が必要だ」
ピー  「おいらは顔付のせいだと思うな」
パパ 「あのね、今最も危険なのは、小沢どんに権力が集中したことだ」
    「しかも、鳩やんをはじめ政府連中が誰も小沢どんに反対できない」
ピー  「陳情も小沢どんを通さないと駄目なんだね」「しかも、民主を
    支持しないと受付ないんだろう?」
パパ 「自民党に対する兵糧攻めだ」
    「これはもう民主主義に反するね」「自民への陳情だって必要な
    ことがあるんだからねぇ」
ピー  「すると、政官癒着を断ち切るとか言っているけど、結局は
    小沢どんに権力を集中さす為か~」
パパ 「これは危ないな。二大政党制どころか益々一党独裁になる」
    「しかも小沢どんという個人に権力が集中する」
    「一度権力を握ると離さないぞー。ひょっとすると、二大政党制は
    幻かも知れない」
ピー  「自由民主党は頭に自由が付いているけど、その自由を取ったのが
    民主党か~」
    「はは、だから福島おばはんとも連立が組めるんだねぇ」
パパ 「ピートも皮肉がきついぞ~」

2009年12月15日火曜日

ピートとパパの会話(その71 小沢が解る?Ⅲ)


ピー  「日本の政局は、益々混迷してきたよ」
    「こんな時に小沢どんは中国なんかへ行ってー・・・」
パパ 「小沢どんは、数の多い中国が好きだからねぇ」
    「人口世界一、経済成長率世界一、CO2排出量世界一」
ピー  「大体600人も連れて何をしに行ったの?」
    「観光旅行かいな」
パパ 「はは、日本で一番の実力者はワシだと言いに行ったのさ」
    「ほて、その実力度を示すために600人が必要だったんじゃよ」
ピー  「一体どこからお金が出ているのかな?」
    「機密費かね? 誰もそのことを聞かないねぇ」
パパ 「自己負担だろう」「ま、この時期に行くということは、
    沖縄で絶対引かない米国への当て付けじゃないかな」
ピー  「すると、福島おばはんは大喜びだろうね」
    「アメリカは沖縄から出て行けー、ってね」
パパ 「何たってあの人は、反米一色だからね~」
ピー  「でもさー、小沢どんは国内問題に何故タッチしないの?」
パパ 「今、国内問題なんかに首を突っ込んだら、細川政権の二の舞
    になると思っているのだろう」
    「口を出すと、結論を出さないといけなくなる」
ピー  「だから鳩やんに任せて知らん振りしているのか~」
パパ 「そうだよん、小沢どんは、まだ結論を出す段階ではないと
    思っている」「それに、どっちみち鳩やんは収拾できなく
    なって泣き付いてくると思っているよ」「それからでも
    遅くないとね」
ピー  「ほう、そこまでじらして自分の存在価値を高めるのか~」
    「咬み付き亀も五月蝿いね~」
パパ 「数人の政党だからね。存在を誇示するのに必死だ」
    「とにかく参院選で少しでも勢力拡大しないとね」
ピー  「ここでも数の確保か。それで数の多い中小企業の対策を持ち
    出すのかぁ」
パパ 「しかし、バラ蒔き対策だと経済効果が長続きしない」
ピー  「マクロ経済から見た経済政策が必要なんだね」
パパ 「そ、需給ギャップが35兆円だと言っていた」
ピー  「どういうことかな?」
パパ 「物とかが35兆円分売れなくて余っているということだよん」
    「それをどうするかがマクロ経済政策だ。それが無い」
ピー  「単純には、35兆円分の在庫を抱えているということか」
    「しっかし、例の福島おばはんも勢いづいてるね~」
パパ 「福島おばはんの国家観は、少しおかしい気がするなぁ」
ピー  「おかしい・・・?」
パパ 「あの人は、社会主義インターナショナルの副議長なんだが・・」
ピー  「えぇ~!、生粋の左翼じゃんかー」
パパ 「違うよ。社会主義インターナショナルという組織は反共なんだ」
ピー  「ほんと?」
パパ 「自由、平等、博愛、人権といった精神を尊重し、複数政党制や
    市場経済を社会の是としている」
ピー  「ほう、民主主義の精神だねぇ」
パパ 「但し、アメリカのような金融資本主義というか、市場原理のみの
    新自由主義には反対の立場をとる」「これは、現在の小沢どんの
    考え方とも一致する」
ピー  「すると、富の再分配を重要視する社会を目指しているんだね」
    「福祉国家の考え方だ」
パパ 「この組織には、イギリス労働党やドイツ・フランスの政党、
    北欧先進国の政党、アメリカの一部の政党も加盟している」
ピー  「ふ~ん、驚いたね~」
    「で、福島おばはんがおかしいというのは?」
パパ 「例えば、社会主義インターナショナルに加盟している英国は
    NATOにも加盟しているし、ドイツ、フランスだってNATOという
    軍事同盟の一員だ」
    「しかも、英国やフランスの政党は核武装も容認している」
ピー  「NATO加盟ということは、集団的自衛権を認めているんだね」
パパ 「そうだよ、アメリカの要請でイラクやアフガンにも派兵している」
    「ところが福島おばはんの党は、集団的自衛権には絶対反対だ」
    「自衛隊は違憲、日米安保解消、非武装中立を主張する」
    「つまり、50~60年代のような反帝・反米のイデオロギーなんだ」
ピー  「それはおかしい! 大矛盾だ」「それなら集団的自衛権を認めて
    いる社会主義インターナショナルにも反対しなきゃ」
    「副議長なんだろう?」
パパ 「更にね、中国や北朝鮮の軍拡には批判をしない」
    「それなのに、日本の軍事力削減のみを声高に叫ぶ、ときたもんだ」
ピー  「なんなのそれは?」
パパ 「北朝鮮のミサイルや核なんかも黙認しているようだね」
    「両方の体制に非武装を訴えるのであれば、理解し得るがねぇ」
ピー  「なるほど~、そこがおかしいと言う訳だね」
    「本当に日本の政党なのかなぁ?」「日本の弱体化を狙っている
    だけじゃん。変な社会主義国を利するだけだね」
パパ 「このおかしい部分を探っていくと、社会主義協会ちゅー顔が
    見えてくる」
ピー  「変な社会主義なんて、もういらんワン!」
パパ 「ここは冷静に考えよう」
    「社会主義協会というのは、1951年に創設されたマルクス・
    レーニン主義を綱領に掲げる人々の集団だ」
ピー  「マルクス・レーニン主義って?」
パパ 「マルクスとレーニンの思想を基に、革命によってソ連型
    社会主義体制を目指す事だ」
ピー  「ソ連型社会主義体制って?」
パパ 「ソ連型社会主義は、複数政党制や三権分立を認めない独裁
    国家体制をいう。だから政権交代もない」
ピー  「そんな国がこの地球上にあるの?」
パパ 「ピートは民主国家しか知らないからねぇ」「独裁政権では、
    反対意見を述べると反体制活動家と見なされ、処刑される
    かも知れない」「中国や北朝鮮からよく漏れてくる話だ」
ピー  「三権分立が無いって、とても近代民主国家とは思えないね」
パパ 「少し横道に入ったが、福島おばはんの党には、このような
    ソ連型社会主義を信奉する人々が居るのさ」
    「ま、内部対立や分裂を繰り返し、勢力は減ったがね」
ピー  「ははーん、福島おばはんという人は、この人達の流れを汲む
    んだな~」「だからソ連型社会主義国家を擁護するのかぁ」
パパ 「このようなソ連型国家体制が良いとは思えないがねぇ」
    「本家ソ連は崩壊したのに、何故このような非民主的国家体制
    を是とする人々が未だに居るのか理解し難いな~」
ピー  「日本は民主主義国家だから、反対意見を主張することも
    できるからいいや」
パパ 「大体やね、今回の政権交代選挙では、大多数の票が民主票
    だったろう」「福島おばはんの党票は極僅かなんだよね」
    「福島おばはんも、そこを理解して政権に望まないといけない」
    「でないと民意に反する事になるよ」
ピー  「小沢どんと福島おばはんは、同床異夢の状況じゃん」
    「お互い数の必要性だけで結びついている」
パパ 「だけど、小沢どんと社会主義インターナショナルの考え方
    は共通するところもあるよ」
    「例えば、小沢どんは集団的自衛権を否定していないし、国連
    主導であれば、海外派兵もやぶさかではないと言っている」
ピー  「お~、NATOを意識した考えだね~。これも国連という数を
    意識しているんだね」
パパ 「しかしだね、小沢どんという人は、その時の状況によって
    変化するんだ」「だから本心が何処にあるのかが解らない」
    「その変化の基になっているのが、その時の数だ」
ピー  「困ったおっさんだねぇ」
パパ 「そう、皆さん小沢どんが解らないと言うが、数と共に
    変化するからじゃよ」
    「どう変化するかは、その時の周囲の数で判断すれば
    解るかもね」
ピー  「今回の中国訪問もそうなの?」
パパ 「冒頭に言ったように中国は数が多い、今後国連での発言力も
    益々増大するだろうし、味方に付けておいた方がエエという
    考えだろうね」「ま、これにはお土産も必要だし~。ふふ」
ピー  「因みに台湾は数が少ないから、興味を持たないんだね」
    「勝手な話だな~」
パパ 「それはそうと、中国共産党の首脳が天皇に拝謁することで、
    国際的な認知を得るというのは、一体何なのかね~?」
ピー  「成人式のようだね。はは」
    「福島おばはんは、思想信条からして反対しなきゃ」
    「反動的だとかさ」
パパ 「そら、中国を友達と思っているから何も言わないんちゃう」
ピー  「また矛盾するな」
パパ 「例え言っても、小沢どんは数が命だから、数の中の少数意見
    を徹底的に排除する」「そこが問題だ」
ピー  「民主主義の精神を持ち合わせていないのかなぁ」
    「でも、福島おばはんの良いところは採用しなきゃーね」
パパ 「本件で下手をすると、小沢どんの命取りになるぞえ~」 

2009年12月10日木曜日

おやつぅ~


大、大、だーい好物のりんご。  丸ごと一個もらったーい!
  

痛快、まるかじり!!
  

あっという間に完食。  皮も、種も、みーんな胃袋に・・・。

2009年12月9日水曜日

ピートとパパの会話(その70 小沢が解る?Ⅱ)


ピー  「何やら国政が不安定だね」
    「鳩やんは一体何をしているのよ?」
パパ 「鳩やんは奥さんとファッションをしていればいい」
    「それしか役目を与えられておらん」
ピー  「何じゃそれは~?」
パパ 「全ての権限は小沢どんが握ってるってこと!」
    「鳩やんは、小沢どんの傀儡(かいらい)なのさ~」
    「鳩やんのオペレーション=小沢どんのオペレーションだ」
ピー  「小沢どんに権力集中かい?」
パパ 「このまえ言ったように数を握っているからね」
    「善意に言えば、鳩やんも数にはどうしようもない」
ピー 「小沢どんは、数の論理に支配されていると言っていたね」
パパ 「その矛盾が噴出してきたから、国政が不安定になっとる」
    「それは、最初から解りきっていたことだよ~ん」
    「つまり連立政権のことね」
ピー  「具体的に言ってよ」
パパ 「沖縄米軍の問題も、福島女史が脅しをかけているから
    何とも解決できないよ」
ピー  「分からんね」
パパ 「福島おばはんが抜けると、参院で数が足らなくなるから、
    全く法案が通過出来ない。ときたもんだ」
ピー  「どうするのさ?」
パパ 「小沢どんの頭には数しか無いから、当然引き止める」
    「だから、うだうだ言って結論を来年の参議院選後まで引き
    伸ばすんじゃないかな」
ピー  「じゃけん、外務の岡チャンが浮かぬ顔をしてるのかぁ」
    「彼は駆け引き無しの正義漢だからな~」
パパ 「でだ、参院で小沢どんが単独過半数を取れば、分けの
    わからん福島おばはんを放り出す」
ピー  「そううまく行くかな~」
パパ 「問題は、米国がそれまで辛抱できるかだね」
    「日本も米国抜きで自国の安全保障なんて成立たないし」
ピー  「核持込みの密約も問題になっているね」
パパ 「当時の国勢からして、密約なんて当然じゃないかな」
    「仮にさ、何かの拍子で第三次世界大戦が勃発したとすると、
    日本の米軍はグアムまで核兵器を取りに戻るかい?」
ピー  「そんな悠著なこと考えられないな」
パパ 「だろ、日本へ寄航する米軍艦船は、当然核兵器を積載して
    いると考えるのが普通だよ」
    「但し、世界大戦になれば、日本は否が応でも再度核攻撃を
    受けるぞ」
ピー  「それは日本に米軍がいるからじゃないの?」
パパ 「それもあるが、相手から見れば日本が味方かどうかだ」
    「要するに、国家が同じ体制かどうかで識別される」
ピー  「だけど、ソ連なんかは資本主義国になったんだろ?」
    「同じ体制じゃん」
パパ 「ふふ、ロシアは領土拡張主義を放棄していないし、根底に
    ある対外的な考え方は、ソ連時代と何ら変わらん」
    「そこが問題なのであって、日本と同一体制とは言えないな」
ピー  「そうか、北方四島は占領されたままだし、漁業交渉なんかも
    ソ連時代と変わらんね」「日本漁船は銃撃も受けるし」
パパ 「日本国内に米軍がいなくても、体制が異なる他国にとって、
    再軍備に走りそうな日本の経済力は脅威だから、必ず攻撃
    される」
    「もっと恐ろしい事を言えば、核戦争後に世界を支配しそうな
    国は核攻撃をされる」「現在は弱小国であってもね」
ピー  「だとすると、米軍がいなくても攻撃対象になり得るのか~」
    「すると、日頃から相手の機嫌を損なわないような外交努力を
    しておくしかないね」
パパ 「核を持たない日本は、外交なんかできんよ」「相手の言い
    成りだ」「そこに米国の核の傘の意味が出てくる」
ピー  「ほと、安保条約破棄なんてーのは無謀なの?」
パパ 「自前で核装備をして100万の軍隊を持たないと、米国とも
    対等にならない」
    「それが出来ないなら米国との安保条約は、残念ながら
    永遠に必要だね」
ピー  「ほう、でもおいらは核保有には反対だな」
パパ 「しかし、北朝鮮のような極貧国でさえ、核を持つことにより
    米国と対等に渡り合っていけるというのが実体でもある」
    「話は戻るけど、米軍の艦船が核を積んでいるのは、公然の
    秘密だよ」
ピー  「じゃーさ、密約と非核三原則との矛盾をどう解決するのさ」
パパ 「現状では如何ともし難いね」
ピー  「結局訳のわからん解釈を持ち出して、うやむやにするしか
    方法が無いのかね?」
パパ 「密約を暴こうとしているのは、正義のためでも何でも無く、
    単に自民党への徹底的な殲滅作戦の一環だよ」
ピー  「ここでも小沢どんの二大政党制への力学が働いているんだね」
    「岡チャンの思いと違う気がするけどねぇ」
パパ 「密約の全責任を自民に押し付け、あとは紛争の危機を煽り、
    適当に国民を納得さすだろうよ」 
ピー  「ところで亀やんは?」
パパ 「咬み付き亀ね」「あのおっさんは郵政の仇を取れたから、
    無理を言っているようでも妥協するさ」
    「ゴネているのは、政党としての存在感を示すのが狙いだよん」
ピー  「でもさ、菅やんが連立なんだから折れろと言っても応じ
    なかったじゃん」
パパ 「連立だからイラ菅が言っても聞かないんだよー」
ピー  「ええ? どういうこと・・・?」
パパ 「亀やんが、連立なんだから俺も政府だと言ったじゃないか」
    「そこに解決への糸口がある」
    「国民から見れば、連立の長は鳩・亀・福の三人なんだ」
    「イラ菅は、そこを理解していない」
ピー  「うん?」
パパ 「エエかい、イラ菅というのは副総理なんだよ。ましてや
    党首でもない。咬み付き亀から見れば格下なのさ~」
    「だから聞く耳持たぬとなる」
ピー  「なんじゃー、それ?」
パパ 「イラ菅は策士じゃないからね~、自分が説得しようとする」
    「で、相手が応じないとイライラする」
ピー  「難しいのお~」
パパ 「亀が俺も政府だと言ったのは、その裏に、鳩やんが説得に
    くれば俺の顔も立つし、妥協もできるという意味があるのさ」
ピー  「イラ菅は、そこを理解していないと?」
パパ 「んだ。イラの御仁は軍師の才が無い」
ピー  「なるほど、今回の補正予算でも鳩やんが言ったから、
    要求9千億を1千億という低さで妥協したのかぁ」
パパ 「そうさ、咬み付き亀は自民そのものだから話が早い」
    「要は顔を立てればいい」
ピー  「小沢どんは、この一件をどう思っているだろうね?」
パパ 「笑ってるだけさ」
    「福島おばはんは、そうはいかんぞ~」
ピー  「どうしてさ」
パパ 「大企業は悪だと思っているし、鬼畜米英の思想なんだ」
    「特に対米の話となると、彼女は自由主義とは思想が異なるから
    妥協しない」「じゃが、社会主義国家には好意的だ」
ピー  「何故小沢どんは、そんなのと手を組んでいるの?」
パパ 「だから数の内なんだってば」
    「福島おばはんにしたって、それが解って連立に参加して
    いるから無理難題を吹っかけるんだよ」
    「あの政党は、今やその方法しか政策反映の手段が無いのさ」
ピー  「ややこしいの~」
    「マニフェストの問題は?」
パパ 「あの数集めのマニフェストを履行するために、色々やっちょる」
    「事業仕分けで銭を確保するとか、配偶者控除を廃止するとかさ」
    「それに伴って税制上の不公平感が出てきたな~」
ピー  「小沢どんはどう思っているんだろう?」
パパ 「あの人は、不公平であらうと、そんなことに興味は無い」
    「法案を通す数さえ確保できれば、後はどうとでも説明をつける」
    「問題は、小沢どんに権力が集中してきたことだ」
ピー  「彼は、何が何でも二大政党制を作るつもりなの?」
パパ 「マニフェストは、その為の餌だからねぇ」
    「直ぐに食いつく人もいる」
    「財源のことなんかも、ちっとも考えちょらんよ」
ピー  「だから国債の大幅発行が必要なのか~」
パパ 「中身は歴代政権とちっとも変わらんということだ」
    「自民を殲滅さすために、銭の使途を変えただけだ」
    「参院選後は増税が待っているんじゃないかな」
ピー  「権力集中も心配だね」
パパ 「一人に権力が集中すると独裁になるぞう」
    「参議院選後は、それをどう防ぐかが課題になりそうだね~」
    「次はイラ菅の出番かも・・・」

2009年12月5日土曜日

ピートとパパの会話(その69 ロカビリーを聴こう)


ピー  「最近はジャズを聴いちょらんの?」
パパ 「パルコで中古レコード展をしているから1枚買ってきた」
ピー  「上の写真かい?」
パパ 「んだ。何がいいか分からんからジャケットを見て買った」
ピー  「またジャケ買いかいな」
パパ 「ジャケ買いというのは、吉祥寺のジャズ喫茶メグの親父が
    言った言葉なんだ」http://tokyo.cool.ne.jp/wedscafe/
ピー  「で、レコードを聴いてみてどうなん?」
パパ 「ジャケ買いだから中身は聴いとらん。今度聴く」
    「代わりにBoogie Woogie を聴いている」
ピー  「Boogie Woogieって?」
パパ 「ジャズと同じように、元は8ビートの黒人音楽じゃった」
  http://www.youtube.com/watch?v=J9b3ZZywQvg&feature=related

ピー  「はは~、ホンキートンク調だね」
パパ 「そうだよ~、これが後にブルースとかと交じり合って
    ロカビリーやロックンロールに発展する」
    「では、Let It Rockという曲を聴いてみよう」
  http://www.youtube.com/watch?v=NJQnZ0Bu7Zo&feature=related

ピー  「うん?何かに似ているねぇ?」
パパ 「気が付いたかね。では、こいつはどうだ」
  http://www.youtube.com/watch?v=tE6Vwn5H09c&feature=related

ピー  「おお、これこれ」
パパ 「どちらがパクリか知らないが、ルーツはBoogie Woogieだね~」
    「それでは50年代のロカビリーといこう」
  http://www.youtube.com/watch?v=Kz1Y1ekHhF8&feature=related 
ピー  「どれもよく似ているね~」
パパ 「続いて元祖ロカビリーといこう」
  http://www.youtube.com/watch?v=_1Qo1eaWF8c&feature=related

ピー  「わー、エルビスだぁ」
パパ 「彼が使っているマイクは、RCAの77DXという素晴らしいマイク
    なんだ」「秋葉原で30万円していたよ。50年前の中古でだよん」
ピー  「ヴィンテージマイクなんだね」
    「でもさー、ロカビリーてのは喧しいだけの音楽だろう?」
パパ 「喧しいロカビリーにも、ちゃんと特徴があるんだ」
    「歌い方では、ヒーカップ唱法とかマンブリング唱法とか」
    「ベースでは、スラッピング奏法とかね」
ピー  「ほう、それどんなのぉ?」
パパ 「ヒーカップは、語尾の最後でヒッというような発音をする」
    「マンブリングは、ボボボボと、口ごもるような発音をする」
ピー  「ベースのスラッピングは?」
パパ 「弦を引っ張って弾いたり、手の平で弦を叩いたりするんだ」
    「では実際に聴いてみよう」
    「パパの好きな曲で、同じくエルビスのBaby Let´s Play Houseだ」    http://www.youtube.com/watch?v=BFEX6ThtgsQ&feature=related

ピー  「なるほど~、これがロカの特徴か~」「こんなのを聴いてるの?」
パパ 「そうさ、ロカビリーを聴くと血沸き肉踊るね」
ピー  「でもさぁあ、パパも少しは歳を考えて音楽を聴けば~・・・」
    「これって、若者の聴く音楽だろう?」
パパ 「それはだな~君~、古き良き時代の日本の考え方だよ」
    「音楽ちゅーのは、年齢制限なんかないんだなぁ」
    「特に亜米利加ではそうだ」
ピー  「ほと、沖縄の辺野古基地の件で日米がもめているのもそれかい」
パパ 「それは関係ないちゅーの」
    「どういうことか、次のロカビリーを’見れば’わかる」
    「曲は、エルビスのキング・クリオールだ。これも好きだねぇ」  http://www.youtube.com/watch?v=yA_zS6-dO7Q&feature=related

ピー  「オッ! 楽しんでいる人々が紳士淑女だ!」
パパ 「分かったかい。元々ロカビリーというのは大人のものだったんだ」
    「それが何時しかガキの音楽になっちまった」
ピー  「フ~、よく分かったよ」
パパ 「以前、黛敏郎がロックを野卑な音楽と言ったが、彼の偏見だ」
    「音楽のルーツは皆同じなんだよ~ん。もちクラシックもね」
    「続いて先程聴いたBaby Let´s Play Houseを現代風にアレンジ
    したものを聴こう」
ピー  「現代風?」
パパ 「原曲をエフェクターやボコーダーを使って加工してある」
ピー  「ボコーダー?」
パパ 「こちらの方が音がよくて聴きやすい。ではどうぞー」
  http://www.youtube.com/watch?v=_hu3c97f3yc&feature=related

ピー  「ほう、DJだねぇ」
パパ 「ふふ、ネオロカビリーも聴いてみるかい?」
ピー  「ネオ?」
パパ 「そう、ロカビリーの現代版だ」「ブライアン・セッツアーを
    聴こうぜ。ロカビリーの特徴であるスラッピング奏法を受け継い
    でいるから、よく見・よく聴いてみよう」
  http://www.youtube.com/watch?v=ggN-HKq3FG8&feature=related

パパ 「シビれただろう! これがネオロカビリーだ」
ピー  「長いね~、それに聴衆はガキ共だ」
パパ 「なんたってネオだからね」
    「しかし、最後までよく我慢して聴いたね。あんたは偉い」
    「それでは、デザートでもどうぞ」
  http://www.youtube.com/watch?v=JdJg_NfQYzU&feature=related

ピー  「シックだね~」
パパ 「エネルギーの塊のような音楽を聴いた後にはグッとくるだろう」
ピー  「聴き方だね~、音楽は~・・・」